人狼物語−薔薇の下国

525 ルー・ガルー戦記 11 〜カーマルグ半島帰属戦〜


トルーンの民 カレル


…………、

[話を聞く、と言っているのにそれ以上言葉が出て来ない。
眉を撓らせて、引き結んだ唇を小さく動かす。
視線を逸らしそうになったが、それだけは堪えた]


───── 僕達は、トルーンに戻りたいのに……。
どうして、そうやって、立ちはだかるの…


[零れ出たのは、悲しげな、悔しげな声。
最後の方は消え入るようでもあった。
文化や思想の違いがあるのは、十数年前の邂逅で分かっている。
それ故に戦いに発展してしまったのだろうことも。
頭では分かっていても、感情が添ってはくれなかった**]

(10) 2019/11/04(Mon) 18:05:16

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