[昨日ゲオルグが東の跳ね橋の修繕用として、材木を買い付けに行ったのだそうだ>>0:33。そのとき湖畔から魔物が襲い掛かってきたのだと。]
んーなるほど。
――だったらその話を利用して、魔物襲来に備えて東の跳ね橋を点検していたら、危険な箇所が見つかったので、西よりも東を重点的に防御するという話を流そう。可能なら、キサンの町から妖術師の目を逸らすことができれば、もっといい。
ゲオルグのおっちゃんたちが材木買っているところを見られているし、そんなに不自然には思われないはずだ。
[思いつきを口にして、皆にどうかなと意見を求めていると、騎士の一人が声をかけてきた。]
「それはいい方法です。
妖術師ベルガマスコはプライドが高いという噂があります。二度もローズマリー姫に跳ね付けられて、かなり気分を害しているはず。明日こそは絶対に負けられないと、全力で襲い掛かってくるでしょう。
こちらの裏をかけると分かれば、食いついてくる可能性は高いです」