[最期にクララはそっと秘密を打ち明けた。ペーターのことを知りたいと思うのと同じだけ、自分をわかってほしい、知ってほしい、と何故だか思ったからだった。そして、何時かの想いをペーターに伝えたかった。]あのね、こんな事を告白されたらペーターは困るかもしれない。わたし、…目が見えないのよ。全くじゃないけれど、徐々に悪くなっているの。でも貴方には沢山時間があるわ。ゆっくりと時間を掛けて、世界を見ていって欲し かった……、のよ。