[他にもクララの興味を引いたものについて答えたり、彼女が最近読んだ中で気に入った本などを聞いて]
あれ。
そういえば、今日は何も借りなかったんだ?
…あー、いや。
一度家に帰ってたんだったね。
[図書館からの帰りついでに寄られる時はいつも何らかの本を持っているのにと首を傾げかけたが、すぐに自宅に置いてきたのだろうと疑問は打ち消えた。
実際は違うかどうかは、クララが話さぬ限りは分からないのだけれど。
ともあれ、色んな話をしている間にお茶と甘味はそれぞれのお腹の中に収まって]
思ってたより長居させちゃったね。
付き合ってくれてありがとう、クララ。
あぁ、片付けは気にしなくて良いよ。
良い時間だし、そろそろ行かないとお昼時で混み合うだろう?