――なっ!?[一瞬耳を疑った、賢明な王が判断を間違えるはずは無い。しかし広げられた書簡、正式と付け加えられた言葉と判に続かれればそれこそ声を失った。] (なぜだ・・・?)[心の奥に響く疑問の言葉、何一つとして落ち度の見えない王たるに相応しいフェリクス王子では無いウェルシュ王子の名。アイリは信じられなかった。動揺は顔に出て、フェリクス王子の顔を伺う、王子はこの発表をどう受けとめたのだろう。*]]