[ しばらくして、マストに揺れていた青白い鬼火達が、引き寄せられるように、眠るディークの周囲に集まってくる。一塊になった火の玉は、一瞬、何かの獣のような形に変化したかと思うと、すう、と、ディークの身体の中に吸い込まれるように消えた ]『キュイイ!』[ ヤクモが不安気な声をあげたのと、同時 ]