―甲板―わ〜きれーい![昼はざっとしか見ていなかった甲板もイルミーネーションで彩られれば、そこはまるで別世界。少女を夢中にさせるのは当然かもしれない。徐々に遠くなっていく街の明かりを横目に、ぬいぐるみと一緒に甲板を駆け回るだろう。途中誰かと会えばお辞儀をして話しかけようとするかもしれない]くしゅんっ[海風もあり、少し寒かったのか少女はくしゃみを一つ。それでも甲板への興味は尽きないのか、中に戻ろうとはしなかった]