>>7[カツン、と軍靴が床を鳴らす独特の音を耳が拾うと、改めて姿勢を正す。白い軍服姿を認めると、こちらも所属の遣り方で敬礼を返した。少し声を荒げていたところ、もし見られていたとしたらバツが悪い。]こちらこそ。今回は所属を越えての合同作戦になるけれど、協力を得られると嬉しいわ。よろしく。[如何にも上官然、として振る舞いながら、幾ばくかの固さが残るのは、配属されたばかりの新兵、現場経験自体は目の前の学生軍人とそう代わりはないからだろう。]