[古びながらも上品な装飾で彩られた洋館
秋の日射しは柔らかく、橙に彩られた陽光が、光のヴェールを窓から回廊へと掛けていた]
…そういえば、お姉さんは元気だろうか
[この場所に忍び込んだ際に出会った紫の髪の女性。きっと今頃は嫁に行き誰かのお母さんになっているだろうか、なんて想像して
この館に最後に足を踏み入れてからもう10年もたつのだなぁと沁々感じた]
[回廊を歩いていれば、かたりと音がしたのを耳に捉えた>>9]
誰かいるのか…?
[音の出所は台所だろうか、そう見当をつければそちらの方へ足を向けた]