さーって、戻るか!あんまり長く離れてると、色々うるっさいしな。[冗談めかした口調で言って、ひょい、と褐色の背に跨る。余り長く街から離れているわけにはいかない。今は──『戦時』なのだから、と。夜間飛行に後ろ髪引かれる思いをそんな言葉で押さえつけつつ、舞い上がった影竜を街へと向かわせて──。翌日か、戻ってすぐか。無断外出を誰かに咎められたかどうかは──運次第。**]