―メイン・サロン―[まるで大輪の真っ赤な薔薇のように、ヴィクトリアの胸>>6:229の傷口から、赤く広がる血だまりの中で。その血にまみれるのも構わず、泣きながら彼女を抱きしめていれば。] ……ええ、哀しいわ。 大切な人が、大切な人を殺すのは……[サーラ、と呼ばれた名>>4に振り返ってそう応え。微かにふらつく足取りで立ち上がる。 ―――…瞳と同じ色の石の嵌った短剣を、右手に握って。]