― 夢の端 ―[大切な親友と別れた後の、時間と記憶は曖昧で。どこに居るのか解らず、ふわふわした中、気付けば青い世界に佇んでいた。海を足元に、雲を仰いで。雲間を飛ぶカモメが降りてきて、海を蹴りまた空へと飛んでゆく。水紋の先へ、追うように視線を向ければ、交わるさざ波の先、青一色の世界に色があった。懐かしい榛色《ヘイゼル》が。]…ウェル?