[地上への道から音を拾って。]ジークムント、君の大切な人が戻ってきたようだぞ。挨拶、しにいったらいいんじゃないか?[友を想い微笑んで。そこに若干の憂いが含まれていることに、気付くものはいただろうか。ジークムントの気持ちには気付いていた。しかし…]性別が変わってしまえばあるいは、など甘かったな…。霧は…私の弱さの現れ、か…。[その呟きは誰かの耳に届くのだろうか。届かなくとも、想いは彼女の心の中に……]