そういう状況で士官学校に入れさせられたもんだからさ。
俺は――… 誰かを傍に寄せるのが怖くてな。
[最初。
この部屋でカークと会った日のことを、思い出しながら白状する。
学校で1年揉まれたとはいえ、まだまだやさぐれていた頃。
人見知りの後輩が同室と知れば、最初は渋面を浮かべたものだ。
でも…同室だしと、なんだかんだで目につくと声を掛けていたら、
次第に手放しで懐かれるようになっていた]
一緒にいると楽しいのに。
…ふと、急に心配になる。
俺はいつか、 おまえを――…
殺しちゃうんじゃねェかって。
[幸い在学中は免れたけどな。と添えて]