[自身の右手が最期に咲かせるのは紅い、紅い、紅い薔薇。イェンスが狼、アルビンがその眷属であるなら…(俺は誰も護れなかったのか?)そんな後悔も紅く咲き続ける薔薇と痛みが飲み込んでゆく。オクタヴィアが自分を呼ぶ声がした─……>>5今この状況で、片腕で、彼女を抱きとめることは叶うのか?]