……ん、の。弓引けなくたって、矢は使えるんだからっ![ぐ、と握った右手に生まれるのは翡翠の矢。弓で弾かなければ威力も速度も心許ないが。ともあれ、生成したそれを投げつけた後、近くの街路樹の枝へと舞い降りる。何事もなければ休憩所も兼ねる枝は、少女の身体を支えるには十分に足るもの。枝の上で片膝つきの姿勢を取りつつ、次の一手の思案を巡らせた。**]