さて、帰るとするかの。[既に天空城には振動が始まりかけていたが、それも意に介さぬように魔王は言い放つ] ほれ、ローゼライトよ。 其方もそろそろ戻るがよい。[上空に浮かぶ道化師へ向けるのも、そのような軽い口調。 無論、彼の者が姿を戻すのに必要な魔力を分け与えることも忘れてはおらず] ……ところで。[魔王はちらと、配下ら――だけでなく勇者一行へも視線を向け] どうにも帰れぬ、という者はおらぬであろうな?[そう呼び掛けるが、果たして反応は如何なるものであったか*]