────ファミル?[その原因はファミルの体勢。いつもならば凛と定位置に座っているはずのファミルが机に突っ伏していたのだ。椅子から立ち上がると、膝にいた黒仔猫が床へと飛び降りる。カウンターにカップを置いてファミルの様子を覗き込めば、声に反応していないと言うのは理解出来た]まさか───……[カウンターに入り、ファミルの肩を掴んで軽く揺すってみる。反応は無い。だが眠っているようではあった]