──── 回想 メイン・サロン ────
しゃぼん、そう……の、ほうこうざい…
[ どうやらこれもハナらしい。>>2:381
それは今、私の手の中にあって胸ポケットのハナとは
違う香りを放っていた。 ]
ぇ……よろしいのですか…?
[ 目を丸くしてから嬉しそうに芳香剤を見つめる。
また貰い物をしてしまった。
それどころか"頼ってね"なんて。
ねぇ、クレメンス様。
"じんろう"はそんな事言いませんよね? ]
ありがとう…ございます…!!
[ 頭を下げて名前も知らぬ優しい男性の背中を見送る。
芳香剤の匂いを嗅いで癒された後、その場を後にした。
彼に待つ凄惨な未来も知らず──── ]**