[皆の総意ではリュカが選ばれた。最初の除外、もとい廃棄だ。リュカを連れて行く今回の事件の非容疑者となった司書、その顔を自分は見知っている。見送りたい、その思いで司書の後をついていった。逃げ出さぬよう拘束されたリュカ。言葉をを交わすこと無く、ただ連行者の後を付いていくのみの自分。たどり着いた「星の夢」は一面が星空のような幻想的な部屋だった。その一部にぽっかりと明いたブラックホール。誰もがそこに近づく事を避けたくなるような、永遠の闇] ――――… あっ