[ベル姉ちゃん、トールさん、ジルさん、ドロシー、ルイス神父、青年の幽霊、そして私のお友達
トン、トンと階段登れば、夢の中で聞いた音楽が鳴っている>>5
それはどこ?ああそこは広場――お茶会の会場だった所
玩具のパレードはせわしなく盛り上がりを見せてくるりくるりリズムを刻む
扉開けばさて、どんな光景が広がっていただろうか
そこには青年と女性が仲睦まじく踊りを踊っていたかもしれないし
それを眺めながら幸せそうに微笑む紫の髪の女性がいたかもしれない
その中を1歩、2歩
歩んで、あゆんですすんで、進んで
止まった先に居るのは私の友達。新緑の色を持つ勇気ある男の子――クリフ]
ただいま
……ねぇ、『私を覚えてますか?』
[問う声音は、どこか懇願の響きを帯びる
彼がYESと答えても、NOと答えても――次に告げることは決まっていた]