― 西五区 ―
[苦い色を帯びて投げられた問い>>8に、奏者は緩く首を傾ぐ]
全てが退屈しのぎになってしまったら、退屈するために生きているようなものだろうに。
だから、そんなつまらない事をいうつもりはないよ。
……少なくとも、私は退屈するために、今の在り方を受け入れたわけではないのだから。
[冗談めかした口調でさらり、返して]
……それよりも、種の舞う場所──『舞踏場』へ行かなくてよいのかな?
私は一度、あちらを見に行くつもりだけれど。
……私の知っている子も、向かっているようだからねぇ。
[その軽い口調のまま、そう問いかけた。**]