― 中庭・綿菓子屋台 ― いらっしゃいませー! 綿菓子はいかがですかー? 竜のおやつ用もありますよー![生徒たちの屋台が立ち並ぶ一角。 騎竜師の修練生である少女が、呼び込みの声を上げていた。 名を、アイリ・ダンプフェンという][学生としては下級である少女は、上級生の手伝いとして催しに参加していた。 その中でも綿菓子の店を選んだのは、ちょっとした理由があって]