― 回想・根城 愛するものを連れて― アイリよ、此処が我が根城だ。 ────ようこそ、我ら吸血鬼の世界へ。[手を握り新たに招き入れた一人の娘。変わった娘だ、最初はそう思っていた。しかし……同時に興味を示してもいた。 やがていつしか、同じ時を過ごした娘は 己にとって掛け替えの無い存在になっていった。]