人狼物語−薔薇の下国

512 勇者と魔王の共同戦線!


巫 カヤ

  私はもう何も知らないまま
  貴方達のために戦った私じゃあない。
  ……、決着を付けましょう。

[ 私にとって魔族は初めて会う相手では無かった。
 …否、忘れることなど出来ない相手であった。

 女は生まれたその日に魔族に拐われ
 長い間自分を魔族と信じて生きてきたのだから。
 
 女は協力な『 癒し ・ 強化 』を操る一族の末裔であり
 その一族の中でも特に強い力を持って生まれた
 
 魔族として過ごす間は主に方々の戦場を巡り
 無邪気にその力を発揮してきたから
 顔を知っている者も多かったかもしれない。
 
 だからもしも…
 友だと思っていた魔族を目にしてしまったなら。
 ――…声が微か震えるのは仕方の無いことであった]

(9) 2018/12/04(Tue) 07:07:24

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