―屋敷:領主の間―
[領主は胸ポケットから銀色の携帯を取り出した。
今時には珍しい、所謂ガラパコス携帯でメールを打ち始める。
目にも止まる早業。疾風迅雷とはまさにこのことを言うのだろう――。]
[いつも頑張ってる ゲルトへ
やっほーい。俺だよ。クレステッドだよ!
寝てねえな? 寝てねえな? よし!
どうせお前のことだから、めんど臭い、サボろ。とか言いだすだろうけど、ちゃんと来るように!
なおこのメールは、見た後に爆発する。
かと思ったか? するわけないだろ!
from そろそろ引退する領主]