[門が開いたのを、風の流れで知る。 ひとりでに開いたのは、ベルではなくて他のなにかのせいだったのだろうか、其のせいで気づくのが遅れて]誰かいらしたわ。[少し弾んだ声を上げる。 ちょうど台所に居たため、食器棚がビリビリと震えて、白磁の食器がかちゃかちゃ音をたてた*]