[痛みに歪むジークムントの顔が目に飛び込み(>>5:267)
しかし槍を跳ね返そうとする剣の動きは止まらず、衰えもみせない。]
……くっ、……こ…の、馬鹿力が…―――っ!!
[ピシッ、と渇いた音が響く。
連戦で酷使した槍にひびが入り、そして。]
――――…っぐ、……っ、
[一際渇いた音を響かせて折れた槍が弾け飛び、同時に上体を逸らして躱すが剣先は左瞼を掠めた。
焼き付くような痛みと、目の前が染まる紅。
連戦で酷使したのは槍だけではなく、相棒たる白竜と槍を奮う己自身もで。
攻撃を受けた事で全ての疲労と痛みとが一気に襲い苦痛に呻く。]