………それでも、いつか。貴方の声だけでも、皆の元に届けてもらえたら、嬉しい。文字で記されたものよりも、貴方の心に触れられるように思うから。[私を調べて、病を治そうと懸命に心を砕いてくれる長を、私は知ってしまった。全ての真実を知らせる事はしないでほしいけれど、この『心』はいつか、皆も知られたら、と。願う言の葉は、長の手が何かを書き出したのに気付いて途切れた**]