―医務室―
[ふわりと意識が浮上する。
全身の痛みと重さに、ひとつ呻いてから目を覚ました。
医療用ドロイドがいたなら、ローが蟀谷の傷口の処置をしてくれた後
縫合と輸血も済んでいただろうか
ローからの説明と問いかけ>>3に、空色を瞬く。]
……また、わたしが…殺したの、ね。
[マーティンが“死んだ”と告げる言葉に、そう呟く。
そろりと、自分の両掌を見る。
―――…真っ赤に血塗られたままの手。
兄と妹のように思っていた少女と、
それから、たった今殺したマーティンの血に濡れた掌。
何を感じればいいのか、もう分からない――…。]
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