− 昨夜・ニコラスの部屋 −[男にしては細く、軽い体。一瞬、彼は何だと困惑は確かにあった。だが首を折る力も動作も緩まない。流れ作業の一環の様に、あ、と思う間もなく腕の中で鈍い音と共に力が抜けたなら、そのままベッドへ横たえて、顔だけは綺麗に整えようとした] 後は、頼む。[弔いの祈りは神父たちへ委ねる。人狼だと思って殺したわけではないから人として弔うために、扉の近くで目を閉じ静かに両手を握り締めた]