[ウェルシュの姿を見ると、どこかほっとする。
何をしたかは解らなくても、何かしたのは、ローレルに着けた通信機からわずかに聞こえていたからである]
そう、ですね……。
何事もなかったような様子でほっとします。
[もしかしたらあれにあーんな事やこーんな事も予想は出来たからである]
そ、そうでしょうか?
そんな事はないと思いますが、ありがとうございます。
[頭を下げ、リュカを見て赤くなるウェルシュに少しだけむっとなるが、手を差し出されると、リュカとウェルシュを交互に見つめる。
リュカがウェルシュの腕に抱き付くのを見てから、差し出された指先だけちょこっと握り]
はい。行きましょ。