[アレクシスに最後に放った大鎌に対する力は男に無い。>>248クレステッドが打ち払わねば、背にも追撃を受けることとなる。だが、気迫と大声に失い掛けた意識が戻る。己の身を庇うように盾となる己の剣。―――彼の命は、剣として使う。だが、こうして盾として彼自身が身を使うのは初めてだった。腫れる右肩に断続的に視界を霞ませるが、瞳は確かに、我が剣にして、―――盾であるクレステッドを見ていた。>>3]