―早朝・城内―
[レトの血を吸い終わり、ルージュに襲われたのがクレステッドである事、もう一人の鑑定師がカレルである事、リエヴルを占っていた事を知る。そして、片頬を上げて笑った]
成程。リエヴルを鑑定して、結果を知ったのは事実だろうな。
そして、すぐに名乗らなかった理由も…分かった。
【私はリエヴルを鑑定した。ルージュだった】
昨日カレルがブランを鑑定していたなら…
きっとその人物に「ルージュである」と告げていただろうよ。
私がリエヴルを鑑定に出掛けたのは、カレルの情報を知る前だ。
…意図的にカレルの判定先を選んだ訳では無い。