―夜中・部屋―
[久しぶりに、懐かしい顔ぶれで飲み交わしたせいか、すうっと眠りに落ちていく。
しかし、落ち着いて眠っていられたのは最初だけ。
やがて、いつもの悪夢が襲い掛かる。
それは丁度、2階で惨殺が行われていた頃>>2:415。
握られたリーザの手>>2:395を無意識に握り返す。
――聞こえたのは、いつもよりも、鮮明な聲。
生々しい、人の聲。
生きる事を諦めながらも、生きられない事を悔やむもの>>2:413。
怖い、死にたくない、いやだ、いやだ――…
――ヨアヒム。
そういえば、収穫祭で新酒を飲み交わしたりもしたっけ。
お前みたいな若い酒だな、ジュースみたいだ、なんてからかったりもしながら。
思い出される、もう戻らない日々に、涙が零れた]