わー、どうしよう、どうしよう!
[纏う衣服や、床やテーブルクロスに飛び散る無残な魚料理に青年はおろおろとする。
あまりの衝撃で頭の中が真っ白になり、料理を片付ける、という発想に至らない。
その頭の上には立派な大きさの魚が一尾乗っていた。
被害に遭わなかった1割は青年とは反対側に置いてあったのでぎりぎりテーブルの上に残ったらしい。
暫くすれば、影の人が片付けにやって来るだろうか。
>>6先刻まで空を飛んでいたスコルが惨劇の只中で眠りにつけば。]
あ、ちょっと…服汚れるってば!
[彼女の姿を担ぎ上げて、汚れていない場所へと運ぼうとするだろう。]