[怖がりなのはゲルトの声を聞いた時の彼女の様子を>>0見なくてもわかっていた。
と、なればやることは決まっていた。せわしなく家中を動きまわった後、再び外へ出て彼女を迎えに戻るだろう。
ほわほわしていたのを一緒に帰らせても良かったのだけど、そこはすこしばかりの打算もあった。
なんの打参か? それは乙女のヒミツというものである。
ともかく、家を出た女は元きた道を引き返す。
せっかく送ってもらったというのに、アルビンには悪いことをしたとも思えど、これもちょっと打算があったことは言うまでもない。
まさかオットーが彼女を一人で返すとは思ってなかったので、おそらくはどこかで落ち合うことになっただろうか?]
ささ、いらっしゃーい。あがってあがって♪
さっき食べたからお腹は減ってないよね?
今ハーブティーいれるからね〜
くつろいじゃってよ。
[招き入れた後は、ティーを振る舞ったり着替えを貸し与えたり。
いろいろ話もしただろう。外の怖いことを思い出させないよう努めて明るく、かいがいしく世話を焼くように]*