人狼物語−薔薇の下国

471 overlap memory/重なる絆(続)


尉官 カスパル

[ああ、やはり覚えているのだろう。
目の前の”ドロシー”は慰みめいた言葉を言う。>>6]

 赦しはいらない。
 君がそう口にしてくれても罪が消えるわけではない。
 ……前世の罪を、俺の罪と勘違いするほどに
 悲劇の主人公を気取りたいわけでもない。

[罪を償いたいわけでも許して欲しいわけでもない。
ドロシーを、トールという青年を喰らった。
罪のない少女を死に追い込んだ。
抵抗しなかった青年を殺した。

切れ切れに思い出す記憶が、ばらばらとピースがはまるように今まで輪郭しかなかった絵を作り上げて行く。]

(8) 2017/02/11(Sat) 02:14:18

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