おれの知ってる奴にもおまえみたいなのがいるなあ。[ベネディクトが語る弟と彼自身のことを聞いて、いくつか顔が思い浮かんだ。] そいつはあれだよ。 小言言われるのも案外と嬉しいんだろ。 つまり、頼りにされてるんだよおまえ。 任せておいて安心だ、って思ってるんだろうし、 おまえを驚かせて喜ばせたいんだろうし、 そうやって馬鹿やって甘えるくらいに、おまえが好きなんだろ。[きっとそうだ、と頷く。]