……さて、と。 それじゃあ、行こうか。 ついて来て。[大剣を鞘へと戻した青年は、ごく軽い口調で言いながら、奥へと歩き出す。奥に灯っていた光はいつの間にかその大きさを増しており、門か何かのように揺らめいていた。青年と白銀は躊躇う事無くその中へと踏み込み、姿を消す。その後に続いて光に触れた瞬間に感じるのは、どこかへと運ばれるような、転移の感覚。目の前が真珠色に満たされ、それが消えた直後]