―0日目・AM11:15・バルコニー―
“呪われし一族”?……あー何かどこかで……
……聞いたことあるようなないような?
まあ、どうでもいっかなー。
別に、ディークと喋ってたらすげー不幸になるとか、
そういうワケじゃないんだろ?
[相手が口にした単語>>5を反復するように繰り返し記憶を遡ってみるも大したものは探れず。
――要するに、大して気にする要素ではない、ということ。
手の中で形作られた青い花、思わずそれに見惚れて目を瞬かせる。
花弁が収められた小瓶を掌で受け取ると陽に透かすように掲げて色々な角度から眺めた]
すげーな、綺麗だ。
俺のはただの
これはそうじゃなさそうだし。
俺も軍人なんてみんな筋トレ趣味の生真面目なヤツばっかだと思ってたよ。
でも考えてみれば、俺も軍人らしい男ではねぇな。
あー、服のボタン飛ばしたり、穴を開けた時は任せてくれ。
これでも仕立屋の息子でね。出来は保証するよ。
[眺めていた小瓶からディークへ。
ピントを合わせ直すように視線をやって、冗句っぽく笑った]