はっ、あるものは何でも使う、か?嫌いじゃないぜ。[巨石により崩れた城壁の瓦礫を繰り、こちらへと降り注ぐ様に思わず笑みを浮かべる。魔法による荊の蔓に捉えられていた者達も振り払った頃合いだったが、それ故に避けられない者も多数いた。今は倒れる者はいないにせよ、《ウル》の効果が切れるまでの運命だろう]ちょっくら行ってくる。[部下に言い放つと、飛来する石飛礫を突っ切るようにして崩れた城壁の傍へ。その瓦礫を足場に跳躍し、まだ崩れていない城壁の上へと登り切った]