−訓練場−
−ぱぁん!
[ドロシー中尉のお誘いでお茶したり(>>0:75>>0:76)、同部屋の弟分と共に講義を受けたり…駐屯地内の生活にも少しずつ慣れて来た頃。
乾いた音の鳴り響く部屋に、まだ支給されたばかりの新品と思われる銃を握る、女兵士がひとり。]
…難しい、なぁ…
[難しい、というのは。
標的に見立てられている『的』であるマネキンに、『人間』を連想してしまうためである。
−目の前に相対するは敵なれど、彼等の帰りを待つ人々がいるかもしれない−と。
やらなければ、やられる世界−頭では解っていても。それでも。
そんなサシャの側にカスパル中尉の姿があれば、彼から感じられる『謀略』の気配に、少しの戸惑いを感じたかもしれない。*]