人狼物語−薔薇の下国

238 奪還試験


修道士 ジークムント

[それぞれに事情を抱えた二人と別れ、塔の町の門を出ようとした時、世界の圧が強まった気がした。
それが、魔王による魔界封鎖と、この時点で気づくものではなかったけれど──

 一段とのっぴきならないものに覆われた感触に、額を拭う。

湿って落ち掛かった髪は、それまでの光沢を失って、鈍い鉛色に変じていた。
爪の先も、ほのかに藍をさしたように染まっている。]


 …思ったより、 早いか。


[ひとつ息をついて踏み出せば──導かれた先は、>>0:#06(10x1)]

(8) 2014/08/18(Mon) 00:11:42

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