[汗で張り付く前髪を梳かされ、小さく息を吐く。] ……… ねぇこれ、はずしてよ。別にいいだろう?[俯せで顔だけ横向けた状態で枷のついた手を浮かせる。視線だけで部屋の主を見ながら、半円を口で描いた][自由になった手をシーツに伸ばす。薄布を両手で持ち、ひらり空《くう》に舞わせる] ♪ ♪ [そらで覚えた歌を口ずさみながら、暗がりの中で] ♪[ステップを踏んだ*]