だから、先生じゃない!
[些かムキになって返す。が、支給食を取り出して見せて笑う様子に、毒気を抜かれたか、肩を竦めてもう一度首を振った。]
こんな事くらい、任務なのだから、当たり前でしょう?
なら、いいわ。一度に満腹になるまで食べると船酔いしやすいから、充分水分を取りながら、ゆっくり食べるようにしてね。
ローズマリーさん、知ってるわ。えぇっと、
[だって、あなた達の具合が悪くなると、わたしの手が掛かるのだもの、そんな言葉は飲み込んで、ショルダーバッグからファイルを取り出すと、事前に乗船客より預かった身上書を数枚捲った。]
ローズマリー・グラナタスさんね。変わってるのね、あなた。あんな島に興味が…、あぁ、ご親族が、島の出身なの?