人狼物語−薔薇の下国

184 吸血鬼の共存試験


神学生 ファミル

― バラン討伐戦 ―

[>>2 言い捨てて往く血親を不快を露わに見る。
少女のような端正な顔立ちに、夜風に流れる白金の髪。
しかし、纏う神学校の制服は彼が女性ではないことを示していた。]

 ”Nemo fortunam jure accusat”...

[使いとして届けるはずだった、聖別された刃を持つ短剣をグローブを越しに握り立つ。
布越しでさえ、強く握れば聖性を帯びた燻るような痛みが手の平に滲む。]

 ………主よ…

[首にかかるロザリオが銀光を弾いて鈍く光った。
血の強制力に抗うことは叶わず、未だ見えぬ眼前の闇夜を纏う者に刃を持つ。
華奢な体つきであり、武術の心得などもない。
”オレ様のものだ”と言った異形にとっては時間稼ぎのための手駒に過ぎないらしいことはすぐに察しがついた。]

(8) 2014/05/02(Fri) 00:03:57

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