[ヴァルターも、ニクスも立ち去り。 割れたガラスの隙間から冷たい風が吹き抜けていく。 まるで男を突き放す様に。 少し赤を帯びた薄藍の目を乱暴に掌で拭って。 取り残されていた男が、壁に手を付きながらのろのろと立ち上がり、階段を降りきった頃に。 名を呼ぶ声>>6。 男は押し黙ったまま、カタリナへと歩み寄り、その肩に頭を預けた。]→ 1階・廊下 ―