―3日目・PM6:00・救護室―
なに? さっさと帰って欲しかった?
[相手>>3がそのようなことは思ってはいないのを承知の上で問いかければ、答えを待たず、彼の近くの椅子へ腰掛けようと己の方に引く。しかし、不意に相手の身体が視界に入れば、ぱっとその身体の方へと掌を向けて魔力を放った。
硬直の魔法。弾かれなければ相手の腕の動きを静止させただろうが、例えそうならずともその胴体部につけられたいくつもの傷跡はしっかりと目撃している。
じっと相手の腹部を見ながら近寄れば、既に塞がっている傷跡へと手を伸ばして]
ふうん。
随分時間の経った傷だね。稽古ならこんな付き方はしないし……誰がくれたの? この贈り物。