[目を閉じた、マーティンの頬を撫でる。
ローの言葉には>>0、お願いね、と返せただろうか。
喉が引き攣るように重く、口を開けば悲しみがあふれ出てきそうだったから。
上手く返せたかは分からない。
彼の方には向かないが、こくりと頭は縦に振った筈。
彼が恋天使、であろうと……大切だったことには代わりはなくて。
べったりと血にまみれた服のまま、しばらくボンヤリとしていただろう。]
……制服、もう一度見られたのは嬉しいけれど、
血まみれじゃ、しまらないわよ。
……人のことを言えた義理じゃ、ないけれどね。
[同様に血で汚した服のまま、ポツリとそう、零した。
最期の別れをするように、ぎゅうっとそのまだ体温の残る身体を抱きしめれば。
スノウちゃんを呼んでドロイドの手配をお願いしただろう。]